市長近況短信 No22  (9月上旬号)

《防災訓練の改革『見るから参加するへ』》

 「四ツ角周辺は丸焼けだったよ。もちろん俺の家も焼けち
まった…。本当、酷いもんだったよ。でも、秋風が吹く頃に
は、どこからか材木を工面してきたんだろうなぁ、バラック
みたいなもんだったけど家をおっ建てたんだから、親父はた
いしたもんだよな〜。」←関東大震災を体験した古老の話で
す。

 9月1日の防災の日を迎え、毎年繰り返し行われる訓練を
今年は大幅に変えました。9月1日の神奈川新聞にも大きく
採り上げられていましたが、防災訓練の改革は、私が市民の
皆さんへ提案したマニフェストのうちのひとつです。
 以前の訓練は、中央会場になった学校の校庭に地域の皆さ
んが集まり、各業種の復旧訓練を遠くから眺めたり、延々と
説明を聞く、上空ではヘリコプターがブンブン轟音を響かせ
旋回、消防車や救急車がけたたましく集合。ただ見ている側
は、うっかりすると何をやっているのか判らないといった状
況がありました。
 しかし、今回は見学者ではなく参加者として(実際に体を
動かし、味わい)よりリアルに体験できる訓練にしました。

 新潟中越地震災害の直後、現地に飛んだ私が見た避難場所
の様子は、大掛かりな場所もありましたが、多くは隣近所や
自治会で避難生活をしていました。例えば、自動車修理工場
の屋根の下で・崩壊を免れた物置で共同生活をし、その輪の
中心にはお年寄りが大切に守られていました。学校の体育館
で大勢で生活する様子がテレビで放映されていましたが、そ
れはほんの一部で、実は近所の者どうしが集まり、持ち出せ
るものを寄せ合って生活していたのです。

 今年の訓練は、この時の教訓を活かし自治会単位で、取り
組んでもらいました。大きな自治会、小さな自治会、新しい
自治会と様々ですが、旗を持って広域避難場所の学校へ行く
という訓練ではなく、必要なことを実際に体験し学ぶことに
重点をおきました。
 消火器を使ってみた自治会、担架を毛布で作った自治会、
アルファ米を実際に食べてみた自治会、仮橋を架けてみた自
治会、仮設トイレを作った自治会etc---メニューはそれぞれ
でしたが、参加者は昨年の倍であったとの報告を受け、自治
会を中心に活発な活動をしていただいたことが良く解りまし
た。まだまだ不十分な点はあると思いますが、反省を今後に
活かしつつ災害への備えを万全にして行きます。

《三たびヒヤリング》

 今年の夏、3度目のヒヤリングは自民党県議団へのリクエ
ストです。もちろん久保寺県議も参加される中、秦野市のリ
クエストを致しました。心強い味方がどんと座っていると、
思わず熱く語りたくなるのも当然といったところです。
 特記すべき一つは、秦野高校の先輩でもあり、市議時代か
ら永くお世話になっている現県会議長の中村省司県議に同席
していただいたことです。警察署長だったお父さんの転勤に
伴い、秦野で中・高校時代を過ごし、秦野を第2の故郷と話
す議長が多忙な中、時間をさいて出席してくださったことは
感謝あるのみです。秦野を忘れず、発展に力を貸してくださ
る先輩の心意気を感じ、両県議のお力添えに、市の発展への
努力を誓わずにはいられぬヒヤリングでした。




     緊張感漂う中央会場で、
     担当課長より説明を受ける



     トイレは必需品
       各家庭で用意ができたら



   曲松自治会の方より訓練の様子を聞く