市長近況短信 No26  (10月中旬号)
《実りの秋》

 「たばこ祭」は秋の入口と言いますが、その入口を過ぎた後、東
公民館から象ヶ谷戸を抜けて蓑毛方面に行きました。まさに、たん
ぼは黄金色に輝き、風に揺れる稲穂に「瑞穂の国」を実感する風景
が拡がっていました。暫し、車を停め、秋景色に見入ってしまいま
した。
 ところが、秋を物語るのは稲ばかりではなく、その周囲の土手に
咲く彼岸花の群生もまた素晴らしいもので、黄金色と燃えるような
赤色のコントラストは、実りの秋の訪れを象徴しているかのようで
した。
 先日、農業の現場を訪ねました。同行は秦友会(農業後継者クラ
ブ)のみなさんです。

《本物をつくりたい》…菖蒲の須藤さん・露地栽培ぶどう

 たわわに実るぶどう畑の中で、須藤さんのこだわる「本物づくり」
とは、そこにあるものすべてを活かし、滞りなく循環させることの
きる環境づくり。作物の持っている本来の力を最大限に引き出す栽
培管理。そして、それらが人間の身体の中で無駄なく消費される健
全な農産物。−それが本物ー。気候にも病害虫にも悩まされながら
も、本物づくりに邁進する姿に、若き後継者の力を感じました。

《プリマドンナ》…菩提の三留バラ園

 「三留さんのバラは花持ちが良い。」という話をよく耳にする菩
提にあるバラ園です。園は、早くも後継者尚行さんの代となり、お
父さん同様に研究熱心です。時代は今、どのような花を求めている
のかとの市場調査も怠りなく、広い温室の中は、新たに取り組んだ
「タリア・プリマドンナ」という品種が育っていました。花や緑に
囲まれた中、笑顔で語る三留さんに、後継者の意気を感じました。

《トマトマン》…菩提の施設栽培 Green Farm Imai

 「野菜本来の味がするトマトを食べたい。」と日頃から思ってい
る私。試食に出された今井さんのトマトをガブリと一口。酸味のあ
る野菜の味が口中に拡がりました。甘い果物のような味のトマトが
持て囃される昨今ですが、本当のトマトの味(昔ながらの)が忘れ
られてしまっているのかもしれません。
 ところが、農業青年たちは、しっかり本物を作っていたのです。
それを理解する全国の消費者へ向け、生産の8割を宅配便で送り出
しているとのこと。後継者の熱き思いが伝わってきました。

 駆け足で廻った半日でしたが、若者たちの意気込みが、40年程
前に青少年会館を起点に活動していた農業青年たち(現在の後継者
の親世代)と共に地域活動を展開していた私に、青春の日々を思い
起こさせてくれました。
 今、時代の流れを読みつつも、本物を目指し「ものづくり」に取
り組む、若き後継者の姿に、かつて「ものづくりは、物と人への愛
情が基本だ!!」と彼らの親世代が農業に掛けた情熱を、しっかり
と受け継いでいる…そんな嬉しい確認をした一日でした。



   満開の彼岸花


   若き農業の担い手たち 秦友会の皆様


   たわわに実る ぶどう


   熱心に話を聴く
バックナンバー   1号  2号  3号  4号  5号  6号  7号  8号  9号  10号
        11号 12号 13号 14号 15号 16号 17号 18号 19号  20号
        21号 22号 23号 24号 25号