市長近況短信 No27  (10月下旬号)
《トイレ考》

 「神ト連」正式には「神奈川県学校トイレをよくする議員連盟」。
この会を仲間と共に立ち上げたのが10年前の県議時代です。まだ
新人市会議員の頃、本町小学校の「ポットン」トイレ(汲み取り式
トイレ)を改善しろ!!と執行部に食い下がった頃から30年。思
えば長い間トイレ問題に係わったものです。なにしろ、トイレは誰
もが毎日お世話になる重要箇所、清潔にして当たり前、快適にして
当然だと思っています。
 神奈川県の県会・市会・町村会の議員が超党派で学校を良くしよ
うと集結した「神ト連」ですが、県内の自治体の中で一番早く学校
トイレ改善に着手したのは、我が秦野市でした。なぜなら、多くの
市会議員のみなさんが神ト連に参加し、活動してくださった成果な
のです。

 そもそも私がトイレに関心を持ったきっかけは、学生時代の友人
から精神修養のためにトイレ掃除をしている会が京都にあり、そこ
で諸々の話を聴いた時からです。故松下幸之助氏やイエローハット
の社長もこの流れの中にある方で、「会社や役所などあらゆるとこ
ろで、トイレの中を見れば、組織の中の様子が一目瞭然に判る!」
私も常々そう感じています。トイレは、精神論から環境問題まで
、人間社会の様々な事柄を含んでいるのです。

 私は「日本トイレ協会」のセミナーや総会に出席し、今日のトイ
レの在り方を勉強してきました。そのトイレ協会の上理事長が、先
日秦野を訪れてくれました。久しぶりで会った上氏との話題は、災
害時のトイレについてでした。
 中越地震から丸2年が経ちました。当時新潟に飛び、学校などの
避難場所を見て回りましたが、校庭の隅にずらりと並ぶトイレ。体
育館からトイレまでが遠い遠い。やっとたどり着いたら、いわゆる
汽車便(汽車の中に設置されている大きく段差があるトイレ)なの
で、ドッコイショと登る、ヤッコラサとしゃがむといった案配で、
足腰の痛い人や高齢者の方には大変な苦労の種でした。こんな様子
を見て、災害用トイレの改善は急務!と考えました。「たかがトイ
レ、されどトイレ」です。

 上理事長との話は尽きません。「日本トイレ協会」?そんなもの
が本当にあるのかと思われる方も多いでしょうが、大真面目にある
のです。本年は秩父で「地球環境とトイレシンポジュウム」が開催
され、「トイレと地球環境は、すべての人間にとって、生命の根源
であり、毎日の生活の基本です。望ましい地球環境をトイレから考
えることを目的にします」と趣旨説明がありました。人類にとって、
いいえ地球という船に乗る全ての生き物にとって大切なことなので
す。
 高速道路のトイレ改善や女性用トイレの増設、駅のトイレの改良
について、長い間根気良く訴え続けてきているトイレ協会。今でこ
そ、その大切さは認識されてきましたが、昔は変わり者の集団のよ
うに言われていました。でも、近頃では立派に市民権を得たトイレ
協会なのです。

 来年度は市役所1階のトイレを改修する予定です。ここが一番市
民のみなさんの利用率が高いので、快適な空間を提供できるように
と考えています。



 「やあやあ 久しぶり」
     同志との固い握手


   日本トイレ協会 上(うえ)理事長と
       久しぶりの面談


   話題は「災害時のトイレ」
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