市長近況短信 No30  (11月下旬号)
《実朝まつり》

 「ドドドドドーッ」鳴り響く馬の蹄の音を聞いたのは去年の秋。
山里会の農作業小屋からの遠景でした。市政50周年を記念して
実施された「流鏑馬(やぶさめ)」から1年。今年も東地区最大の
イベント「実朝まつり」が行われました。
 思えば、ここの風景も大きく変わったものです。実朝公の御首塚
が木々の下にポツンとあったのは何年前でしょうか。ふるさと公園
として整備され、中丸広場、そして蕎麦処『東雲』では手打ち蕎麦
が振る舞われるようになり、公園としての形が整ったのです。地場
の野菜を求めに来る人、近くの貸農園で野菜づくりに精を出す人、
そして散歩コースとして田んぼのむこうの富士山を楽しむ人、様々
な楽しみ方があるものです。穏やかに暮れ行く短い秋の陽を惜しみ
ながら、この風景を見入ると、子どもの頃に身近にあった風景とダ
ブるのです。そんな思いをしているのは私だけではないのでしょう
か。
 この東地区最大のイベント実朝まつりのために、地域の皆様が、
表になったり裏方になったりの協力や努力は大変なものです。

 11月上旬28号の近況短信にも書きましたが、塔ケ岳に登る予
行練習、靴の足慣らしのために時間を見つけては市内を歩いていま
した。落合から東公民館そしてふるさと公園にたどり着いたのは夕
方でした。イベント会場の一斉清掃の真っ最中、草むしり、枝おろ
し、大勢の人の手でふるさと公園の大掃除が日暮れまで続けられて
いたのです。来客の方々を気持ちの良い会場で迎えたいという地域
の皆さんの心意気をひしひしと感じました。

 当日天候が危ぶまれた中でしたが、曇天でも何とか雨は落ちずに
すみました。御首塚境内とか中丸広場で繰り広げられるイベントの
数々や模擬店、東地区の皆で作り上げてきた「まつり」です。模擬
店を廻りながら、あの人もこの人も見知った顔が大活躍の広場でし
た。

 源実朝公は鎌倉の三代将軍として有名ですが、歌人としても優れ
た才を発揮し、金槐和歌集などがあります。そんなところからでし
ょうか献吟があり、

     黄葉する 銀杏大樹の 天を突く
        実朝公の 念い 偲ばる   (田村幸子さん)

     とおき世の 公を偲びて 御塚に
       たむくる香に 落葉 ひとひら (綾部フクさん)

 若くしてこの世を去った武将に手向ける歌が、哀愁を帯び、
じ〜んと胸に響いてきました。



御首塚前にて


実朝まつりポスター(転載)
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