市長近況短信 No41  (3月下旬号)
《桜咲く》

 例年より早い桜の開花です。『さくらまつり』の開催をいつにす
るのか。柔軟に対応しようと考え…なにしろ相手は大自然です。
気候と桜の都合VS人間の都合は、そんなに旨くは一致しないもの
です。結局さくらまつりは3月31日〜4月1日と決めました。
 昨年の桜の時期にはパサデナより来客があり、奇跡のような出来
事で、満開の桜の下に登場し、満開の桜のうちに退場された遠来の
客は、なんと幸運だったことか。迎える立場の我々も桜の奇跡に吃
驚、まるで桜が私たちの願いを聞き届けてくれたようでもありまし
た。

 桜といえば、今年は早咲きの河津桜を松田山に見に行ってみまし
た。濃いピンク色の花が、山一面に咲き、一足早い春を謳歌してい
るようでした。話は、この松田山の桜を植えた人のことです。
  松田町の前町長 平野さんは、すでに不帰の客となられています
が、以前お元気な頃に小田原のオレンジ会館でよくお目にかかりま
した。町づくりの話になると、目を輝かせて語られたものです。
 「松田を桜の町にしたい。河津桜でも松田に植えれば松田桜にな
る。河津町の物まねと言われたっていいんだよ。物まねだって、真
剣に取り組んで、花が咲けば、いつか本物になる。」こんな言葉を
聴いたのは、私が市議時代ですから、もう随分以前のことになりま
す。様々な反対を受けても、松田山に桜の苗木を植える仕事を進め
山がピンク色に染まる景色を夢見ての行動でした。当時の町民の理
解は得られなかったようですが、10年、20年先の町の景観を脳
裏に描いての決断でした。
 今、松田山には河津桜が一面に咲き誇り、多くの観光客が訪れて
いる様子を見ると、平野町長は目前のことも大切にされていました
が、町の将来を慮(おもんばか)り、桜の植樹を決行された。これ
こそが政治のリーダーたるべき姿であると思うのです。満開の桜の
下で、故平野町長の笑顔が見えるようです。

 松田山からの帰途、曽我の梅園へ廻りました。満開は過ぎていま
したが、沿道の梅を堪能しました。花を楽しませて地域を潤し、実
がなってから地域の名産品として喜ばれ、曽我の梅は働き者です。
小田原から山ゆり道路に入ると沿道には、まだ植えられて間も無い
桜の若木が並んでいます。松田に続く山ゆり道路の河津桜も、やが
て育ち、素晴らしい花をつけて道行く人の目を楽しませてくれるこ
とでしょう。

 中井町から震生湖へ抜け、今泉名水桜公園にも立ち寄ってみまし
た。いつ訪れても季節を問わず桜の花が見られるようにと、いろい
ろな種類の桜が植えられています。まだ、若い木ですが5〜6本咲
いていました。ゆったりと動く水面、泳ぐ鯉、掃除も行き届いてい
ます。地域の長寿会や障害者福祉協会交流活動部会の方々が掃除を
して下さっているようです。縁の下の力持ちの皆さんに感謝です。
 市民のパワーは、もっともっと素晴らしいものがあります。その
力を引き出して、お互いに助け合う場を作るのも行政の仕事なので
す。
 市民を信頼し、市民に信頼される市政を!私の念願です。




本物の河津桜です 濃いピンクは華やかです


名水桜公園にて


はやく大きくなって欲しい桜です

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