市長近況短信 No44  (4月下旬号)
《朋あり遠方より来たる》

 神奈川新聞「県内選挙の開票状況と当選者の顔ぶれ」を見ながら
10余年前、初めて県会議員として自分の顔写真が出た時の感動を
思い起こしました。小さな顔写真の裏側には、汗と涙のドラマがた
くさんあるのです。顔写真の出た人、出なかった人、ドラマは一人
ひとり異なりますが、語り尽くせぬ程あると思います。
 そんな激動のドラマの中に、静かなドラマもあります。自らドラ
マの幕引きをした人がいました。県会議員、今期の任期満了は4月
29日、心穏やかにこの日を迎え、引退していく方々です。

  4月のある日、嬉しい来客がありました。県の端、横須賀市から
わざわざ来庁された山田県議夫妻です。山田県議も30余年の政治
生活の幕をおろし退かれる方です。所属する会派も出身自治体も異
なる私たちが、引退パーティに出席したり、その返礼にご夫妻でお
出で頂けたりとの友情を育んだのは、私が横浜へ通った7年間の様
々な出来事の中でした。
 まだ、登壇の機会が巡って来なかった1期目の議会。壇上で顔を
真っ赤にしながら力説をしていたのが山田さんでした。内容は「学
校のトイレがいじめの場であってはならない!」「明るく快適なト
イレを子どもたちに提供するのも我々大人の役目です。ぜひ、私た
ちの手で学校トイレの改善を目指そうではありませんか!」という
ことでした。
 学校のトイレと聞いて、私が市議時代、当時の栗原市長に噛み付
いた本町小学校のボットントイレ(汲み取り式トイレ)のことが頭
をよぎり、県会の中にも私同様、学校トイレ改善を目指す議員が居
たのだといたく感激をしたのです。早速、他会派(公明党)でした
が話をしに行きました。勿論、意気投合。我々の力で県内学校トイ
レの改善を推進して行こう!」と立ち上がったのです。作った組織
名は「神奈川県学校トイレをよくする議員連盟」略して「神ト連」
(しんとれん)です。会派も自治体もの枠を越えて、学校トイレを
良くしようと思っている議員であれば参加可。山田さんが会長、私
が副会長におさまり「山田トイレ」・「古谷トイレ」と呼び合うよ
うになったのです。
 当時、文科省は学校全体の改築には補助金を出しても、トイレの
みの改装には補助金は出しませんでした。そこで神ト連は、それこ
そ、ありとあらゆる手段を使い、国会議員を動かし、トイレ改善に
も補助金が出るように働きかけをしたのです。結果は大成功。秦野
市からも大勢の市議が神ト連に参加していたので、いち早く補助金
情報をキャッチし、改善へと着手したのです。こんな経過から、秦
野市と横須賀市の学校トイレ改善は県内トップを切って実施され、
若き日にボットントイレを改善しろと叫んだ頃とは比べられない程
の快適なトイレが誕生したのです。

 こんなことから、山田県議とは私の充電中も選挙中も交流し、励
まされてきたのです。引退の時を迎えて、県議会活動で共に手応え
を持ち、充実した政治活動を送れたことに感謝と不変の友情を交わ
し合ったのです。
 常々、政治家の大きな財産として人脈があると思っています。山
田県議と一緒に活動出来たのも、私の大切な財産のひとつです。



来庁された山田県議ご夫妻


明るく快適な本町小学校のトイレ


ステキな洗面所
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