市長近況短信 No51  (7月上旬号)
《我が街の誇り》

 「西に霊峰富士、東に弘法山、北に緑豊かな丹沢山塊を背負い、
南を見れば渋沢丘陵に連なる丘と湘南の海。加えて足元には、名水
といわれる地下水群。こんな素晴らしい街に、また一つ、誇りが誕
生致しました。」こんな格調高い言葉で始まった、発起人代表
府川泰道先生のご挨拶。
タウンニュースで知り、テレビをご覧になった方も多いのではない
かと思いますが、テレビチャンピョン2「大工王選手権」で見事優
勝された我が街の誇り「大工王・谷和雄氏を祝う会」での幕開けの
言葉でした。

府川先生の後を受け、来賓として挨拶に立った私の胸中をよぎった
出来事は
 「秦野市ってどこにある市ですか?」全国市長会で何度同じ質問
をされたことか…。その度に、いささか腹立たしい思いをしつつ答
える私は「小田原市の側です」とか「厚木市の少し先です」とか言
いながら、我が街がなかなか全国的に知られる機会の無いことを、
口惜しく思っていました。
 ところが、全国ネット放送の2時間番組で谷さんの奮闘ぶりが流
され、且つ、優勝の栄冠に輝いたこと。それは、匠の技を持つ大工
王が、秦野に生まれ現在も居住し、その技の研鑽を積まれた地が、
「秦野」という街であることを、全国に宣布して頂いたことなので
す。それが、どんなに嬉しいことなのか、誇らしいことなのか、私
は胸を弾ませつつ話をさせて頂きました。

「匠の技」は一朝一夕に習得できるものではありませんし、師匠と
仰ぎ目指す人が居て、技を盗み、工夫、研究に長い時間と努力を必
要とするものです。大工という仕事は棟梁の下にさまざまな職人さ
んが集まり、今流に言えば、連携プレーをすることで成り立ってい
ます。
 当日会場には研ぎ澄まされた大工道具が展示され、どれひとつを
とっても使い込まれた歳月を感じると同時に、受賞作「合掌作りの
犬小屋」を覗き込みながら、塗られた壁の美しさや頑丈な梁の組み
方に、素人ながら深く感動を覚えました。木に囲まれた我が街に、
木遣いの名人が誕生したことが誇らしく、郷土の誉れに心から拍手
喝采です。

 また、来賓のご挨拶の中に、表丹沢野外活動センター建設に使用
した「新月材」という耳新しい言葉を聴き、木の持つ神秘に触れた
気がしました。これについての話は次号で詳しくご紹介します。
 木と共に生きる人、木を扱う人たちと一緒に過ごした「祝う会」
のざわめきの中に、谷氏を支える多くの方々の、満面の笑みと達成
感で満たされた自信を垣間見た思いでした。

 「市民の幸せ」という頂点を目指して、研鑽を積むのは私一人だ
けではなく、実に多くの人たちと一緒に行う連携プレーです。一軒
の家を造り上げるのに、たくさんの職人さんたちが見事な連携プレ
ーをとるのと同じです。私も市政舵取り役の達人となるべく、尚、
一層努力・努力の日々を続けます。




木遣いの名人への祝辞
        
「大勢の仲間に支えられての受賞です」とご挨拶
      
受賞作「合掌造りの犬小屋」
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