市長近況短信 No52  (7月中旬号)
  《表丹沢野外活動センター竣工…新月材…》

 真っ青な空、迫り来る山の緑。葛葉川上流、菩提の奥に誕生した
「表丹沢野外活動センター」。緑林に囲まれた地に建設されたセン
ターの目的は、

  
青少年が丹沢の自然を大切にし、自然と人とのふれあいを
  通して、自立と連携の心を育てることを目的とすると共に
  「ふるさと秦野」を次代に継承するために、里地里山保全
  活動を行う拠点にしていきます。


                   と謳いあげています。

 平成17年度から工事が開始された、このセンターの前身は、都
内の高校の施設でした。この施設の購入を決めた当時、私は市会議
員だったので経緯は覚えています。高校の施設を「くずは青少年野
外センター」としてリニューアルし、青少年の野外活動の拠点とし
て利用されてきたのです。ある時は、子ども会のキャンプや姉妹都
市である諏訪市との青少年交流の場として、また夏季の野外活動、
バーベキューを楽しむ場所としても活用されていました。
 しかし、老朽化が著しく、雨が降ると活動の場がなくなるなど、
折角の施設が不十分のままになってしまっていたのです。そこで、
 財政状況の厳しい中ではありましたが、「森林づくり交付金」や
「強い林業交付金」の対象として国や県からの支援を受け、ようや
く再整備することが出来ました。

 このセンターは丹沢大山国定公園内に位置し、丹沢の表玄関とい
える秦野市内にあるので、新装オープンを機に「くずは」という名
称から「表丹沢」という名を冠しました。
 センターの特色は、見ていただければすぐに判りますが、「木」
をふんだんに使ったことにあります。勿論、秦野産・神奈川県産の
木材を使用しての建築です。秦野産のものは北財産区・東財産区よ
り提供していただきました。表だっては目立たない部分にも、多く
の皆さんのお力添えを得て完成した建物です。

 木にこだわった建物ですから、木材に加工される前、木の伐採の
時から心を込めています。それは「新月材」といわれるものです。
実に不思議なことですが、木は月のリズムによって、その生命活動
を変化させるのだそうで、冬季の下弦の月から新月に向かう一週間
程の期間に伐採をし、それから「葉枯らし」をすることで、木材に
大きな変化がおきるのだそうです。葉枯らしとは=伐採後、枝葉を
つけたまま山に3カ月以上寝かせ、葉の蒸散作用を利用して木の含
水率を低下させる天然乾燥術です。有名な林業地では江戸時代から
行われているそうで、これにより「割れ、狂い、反り」の少ない木
材となり、色艶も良く、昆虫やカビに対する抵抗力も向上するとの
ことです。

 今年度から、森林を50年かけて整備し、更に50年をかけて育
てる「森林づくり一世紀構想」を掲げ、里地里山の保全再生活動を
スタートさせました。その活動拠点となるセンターも開設され、県
内唯一の盆地であり、緑の木々に囲まれたアコヤ貝の真珠に例えら
れる街、当市が美しく輝きを増すための「はじめの一歩」が踏み出
されました。


  
  表丹沢野外活動センター始動
晴れやかにテープカット
        
木のぬくもりの中での竣工式
      
活動棟全景(上)および調理室(左)と活動室(右)
(秦野市発行パンフレット[表丹沢野外活動センター]より転載)
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