市長近況短信 No78  (4月上旬号)
 《盆地の春は花盛り》

 4月の声を聞くと何とはなしに心が浮き立ちます。待ちわびた春
は出会いと花の季節です。桜に代表される春を彩る木や花は、寒い
時節を耐えて、少しずつ蕾みを膨らませ、来るべき開花の時を待っ
ていたのです。この時期になると郷土の歌人 前田夕暮の代表作
    木に花咲き 君わが妻とならむ日の
    4月なかなか 遠くあるかな
を思い出します。
 花の季節を迎えるにあたって盆地内の各地では、花の種を蒔く、
苗植え、草取りなどの努力が続けられていました。

 3月9日には、四十八瀬川の土手にソメイヨシノの苗が府川泰道
先生をはじめ、ライオンズクラブや地元有志の手によって植えられ
ました。この近辺の河川は、おおむね県の管理下にあります。そこ
で、河川土手等に手を加える場合には、県の許可を受けなければな
りません。今回も許可を得るために苦労をいたしましたが、ようや
く植樹にこぎつけることができました。小田急線の渋沢ー新松田間
のトンネルを抜けたら、桜並木が優しくほほ笑んでくれる…いつの
日にか、大きく育った桜風景を見るのが楽しみです。

 3日23日、秦野名水ロータリークラブや地元自治会、有志の方
の手によって、水無川緑風橋の上流右岸にシバザクラが700株植
えられました。芝桜植え隊と名付けられた行事に30人が集い、地
主さんの協力を得て一致団結。穴を掘る、ポット苗を投げる、受け取る、植える…各々作業を分担し、2時間弱で植栽を終えたそうで
す。

 カルチャーパークの川沿いにある桜並木も、30有余年前幼木で
あったものが「木は育つんだよ」との栗原藤次市長の言葉どおり、
今や立派な大木となり、人々の目を楽しませてくれています。
 葉桜になってしまうかと若干心配をしましたが、忍耐強い桜が美
しく咲き誇り、花吹雪舞う中で「桜まつり」当日を迎えました。
水無川緑地にシートを広げて弁当を囲む家族連れ、盛り上がる友だ
ちグループ、のどかな春の風情です。少し足を伸ばせば、右岸に桜
の幼木が懸命に花をつけ、左岸にはシダレ桜が咲き始めようとして
います。100年にわたった護岸整備もでき、多くの人たちの思い
を込めた草木が春を謳歌しています。

 ふと目に止まった新聞記事。「オキナグサ・翁草」を見てみよう
と戸川公園へ向かった、たまの休日。やっと見つけた翁草は、陽だ
まりの斜面でひっそりと花を開いていました。平成9年に環境省が
発表した「植物版レッドリスト」に載り、我が市では震生湖付近で
も見受けられます。優しい名前の由来は、花の咲いた後、長いヒゲ
を持つ種ができるので、その様子を白髪頭に見立ての命名だとか。
私が白髪頭になった頃、もう一度訪れ競い合ってみたいものです。

 さて、もう一つ水無川沿いに花(?)が咲きました。「五月祭」
を盛り上げるための幟(のぼり)旗が500mにわたって取り付け
られています。実は、拙作も混ざっているのですが…2月に依頼を
受けて「さてはて、困ったぞ。絵心皆無の自分には……」と頭を捻
り、結局私のキャラクター「とび丸」君に登場願いました。さまざ
まな絵・書など皆さんのアイディアを駆使した作品が100本もは
ためく様は、なかなか壮観です。発想力と実行力に拍手!です。




早く大樹になってほしいシダレザクラ



ひっそりと咲くオキナグサ



「五月祭」の幟旗
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